出版社内容情報
日本「近代」の文学と思想のありかたを追求した″現代日本の最高の知性″に脈打つ状況に自由に反能する精神を、昭和六十年の時の流れの中に検証する画期的文芸評論
内容説明
近代批評を導入し確立させた現代日本の最高の〈知性〉―その「作品」と「時代」との内密的で有機的な関係の織目をときほぐし昭和という激動にみちた時代の精神史とその文学的側面をしめす。
目次
第1章 「故郷」喪失と「意識」のドラマ
第2章 批評の誕生
第3章 拮抗する批評の精神
第4章 「思想」と実生活
第5章 意識の「地下室」を求めて
第6章 歴史の闇の「花」
第7章 「無垢」な魂の歌
第8章 「精神」としての絵画
第9章 「経験」の深化
第10章 「信」としての〈知〉