うちに帰ろう

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  • サイズ B6判/ページ数 158p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163297507
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

子育てから公園デビューまで、主夫だって大変なのだ。ある日、主婦の友達と一緒に心中させられそうになり……。衝撃の芥川賞候補作!

内容説明

主夫のおれが、主婦と心中?主夫と主婦の物語。

著者等紹介

広小路尚祈[ヒロコウジナオキ]
1972年、愛知県生まれ。高校を卒業後、ホテル従業員や清掃作業員、タクシー運転手、消費者金融業者など、様々な職業を経験する。2007年、「だだだな町、ぐぐぐなおれ」で第50回群像新人文学賞優秀作。2010年、「うちに帰ろう」が第143回芥川賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あつひめ

32
広小路さん2冊目。二層式洗濯機、大きな箱の粉石鹸で金銀パールプレゼント…あったあった。私が主婦となった頃もあったと共感。私と英樹さんの違いは主婦と主夫。公園デビューも失敗の私には英樹さんの努力はすごいと思った。公園でも家庭でも生き辛い専業しゅふ。今更だけど人なんて気にしない生き方もあるんだなと読み進めながら感じた。公園でできたママ友と心中話なんてちょっと物騒だと思いながらもテンポが良くて引き込まれてしまう。妻の仁王立ちに修羅場を想像したがしっかり裏切られて一安心。読み終えてこんな夫婦像もありだなと思った。2023/01/06

なっちゃん

30
2編の作品。「うちに帰ろう」は、主夫のお話。なかなか難しいんだろうな~。働いてるママが、無理解なサラリーマンと同じ発言をするあたり、笑っちゃいます。着地点が見えなくてドキドキしたけど、ハッピーエンドで良かった。2013/04/28

まど

30
妄想が混じったようなチマチマした文章にはユーモアとペーソスがあって、クセになる面白さでした。天丼の甘く口当たりの良いタレのからまった分厚い天ぷらの衣に、ホントに芥川賞候補??って思ったけれど、読み終わってみると中身の海老はブラックタイガーか車えび、なかなか骨太な中身を垣間見たような読後感でした。よかったです。2011/02/22

花花

21
初作家さん・・・と思ったら芥川賞候補だったらしい。子供を育てるお父さん〜今でいうイクメンですね。なんていうことはないお話なのだけど、この作家さんの書く文章がなかなか面白いです。入り込んだらハマっちゃう感じ〜結構好き。次回作も期待。次は長編を読んでみたい。2011/05/09

nyanco

19
今年の芥川賞候補で今年流行ったイクメンのお話。冒頭の洗濯洗剤の話が面白かった。視点や感性が面白い作家さん。男目線の主夫の気持ちや、公園での様子など興味深くなかなか楽しく読めた。美和さんとどうなっちゃうの…とハラハラの展開も面白く、ラストの妻の駅での姿もとても良い。ややあっさりしている感じはありますが、文学の香り高い芥川賞の敷居の高さがなく気軽に読めました。2010/11/29

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