出版社内容情報
地方切捨ての日本政府にNOを突きつけ、独立を宣言した高知県。女性知事を中心に自給自足の国家を目指すが、やがて政府の反撃が。
内容説明
このまま衰弱死するがやったら、高知は日本から独立するしかないろうが!直木賞作家が本気で描いた、迫真の地方独立小説。
著者等紹介
坂東眞砂子[バンドウマサコ]
昭和33(1958)年、高知県生まれ。奈良女子大学住居学科卒業後、イタリアに留学し、インテリアデザインを学ぶ。帰国後フリーライターとして働きつつ童話を発表。57年、第七回毎日童話新人賞優秀賞を受賞。平成8(1996)年、『桜雨』で第三回島清恋愛文学賞を、9年には『山妣』で第百十六回直木賞を、14年には『曼荼羅道』で第十五回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kaz
20
1994年から2000年まで高松に住んでいた私としては、高知は身近に感じる部分があります。仕事はもちろん、キャンプやドライブなどでも何度も訪れました。四国4県はそれぞれ独特な雰囲気を持っていると思いますが、個性の強さは、やはり高知が一番だと思ってます。「死国」、「狗神」とは一味違う本作は、「県庁おもてなし課」や「図書館戦争」を混ぜ合わせたような感じ読めました。高知県が日本から独立。アイデアとしては、面白い。2015/03/04
ラグエル
7
中盤の展開にびっくり。一気に読めたけど、確かに限界集落の描写は考えさせられる。地方独立の話だから、ふと、吉里吉里国のやつ、読みたくなった。2010/10/15
わゆ
7
高知県、まさかの日本からの独立! 生活レベルが一気に昭和初期に戻されたらとか考えたら身ぶるいがします。爆破テロからの展開のスピード感がよかった。2010/08/27
tama
6
図書館本 坂東シリーズで 国内自治体が独立する話で、井上ひさしもそういうテーマで書いてるけどあれよりも動機が切実で沢山周辺情報を調べて作ってる感じです。様々な立場の人物が出てくるが、まさか半分行ったくらいであんなことになるとは!中年なりかかりの、最初はやたら首突っ込むけどすぐに「私の思ってたのと違う。いやだ」と云い出す女性は私の周りでも一杯見かけてます。軍の関わり方が若干雑な気もするけど、こういうテーマをシリアスに描こうとしたら、この程度は容認しないといけないかも。なかなか面白かったです! 2015/10/03
ラグエル
5
高知が、とか、地方独立が、という感じで読むよりも、政治で読んだ方が面白い。プリンセストヨトミとか、史上最強の内閣とか、民王とかそういうノリで。2011/09/08