ポルト・リガトの館

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163290102
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

スペインを旅行中、サルヴァドール・ダリの屋敷を訪ねた日本人画家の不思議な経験。強烈な酩酊感を誘う、読む絵画としての小説集。

内容説明

スペインのダリの館で日本人画家が経験する怪異譚(「ポルト・リガトの館」)。アマゾンの大湿原帯で元夫婦が遭遇したものは?(「パンタナールへの道」)。カシミールの高原湖で性の秘儀を会得する芸術家(「スリナガルの蛇」)。異国を旅する三つの能仕掛けの物語が絡まりあい、現実と幻想のあわいへ誘う。

著者等紹介

横尾忠則[ヨコオタダノリ]
美術家。兵庫県生まれ。ニューヨーク近代美術館、アムステルダム市立美術館、カルティエ現代美術財団など内外での個展多数開催。ヴェネチア、パリ、サンパウロなど世界各国のビエンナーレに出品。毎日芸術賞、紫綬褒章、日本文化デザイン大賞など受賞、受章多数。1970年代に井上光晴に依頼されて同氏が編集する文芸誌「辺境」に短篇を発表。後に単行本『光る女』にまとめられた。2007~08年、「文學界」に「ぶるうらんど」の連作4篇発表。08年、『ぶるうらんど』で第36回泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちゅう

6
うーむ。よくわからない。読んでいて、こりゃ、辛いなあと思ったり。ジョアンミロは好きだけど、ダリは、そうでもない。シュールレアリズムが苦手とは思わないけれど、この本の世界は、なんだかなあ。体調が良い元気な時じゃないと、私には、読み切れない。2020/09/30

仮ッ子

3
見たことのない異国の風景が、生き生きと色鮮やかに立ち上がって来る。初めて横尾さん読んだけど、好きな世界だ。2010/04/27

メルセ・ひすい

3
13-78 赤21 初出誌「文學界」‘09.04 07 10 例によって変… 内容と同じになりそう! 悪酔いっぽい。ゲ――ツッ… スペインを旅行中、サルバドール・ダリの屋敷を訪ねた日本人画家の不思議な経験。異国を旅する3つの能仕掛けの物語が絡まりあい、現実と幻想のあわいへ誘う。強烈な酩酊感を誘う、読む絵画としての小説集。2010/04/29

ハルト

3
目の裏を蝶のように踊る極彩色。横尾氏のイマジネーションがそのまま流れこんだような、彼らしい文章であり作品でした。入っている3つの短篇どれもが「旅」をしており、心象風景が現実を侵食したかのような「旅」での出会いや帰結が鮮やかで、酔ってパンチを食らったような酩酊感と浮遊感を与える。横尾氏の絵画の中を旅してきたような作品でした。2010/04/21

ぬめりっこ

2
「仮の宿の精神」「肉体」「今、意識を持っている私」 という三項のバランスの取り方の苦心が、 三編の短文と共に貫かれていて。とても、 混濁しました。ここまで言葉にできない事をあえて、 言葉にして吐き出している霧のような小説は、 珍しいかと。 モスグリーンとか、アワーイエローとか 色彩の描写をここまで迫真して共有させたがるのかと、 夢見心地で反復。 2012/07/15

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