出版社内容情報
警備会社社長宛に「家康公顕彰会」を名乗る組織から脅迫状が届いた。そして、この社長が人を殺してしまう。十津川警部、新たな挑戦。
内容説明
警備保障会社の社長・松永公生は静岡県出身で、尊敬してやまないのは、同郷の偉人・徳川家康だった。その松永社長宛てに家康公顕彰会と名乗る組織から脅迫状が届き、さらに暴漢に襲われてしまう。一度目は怪我で済んだが、二度目に襲われたとき、松永は「暴漢」を殺し、正当防衛を主張する。しかし、十津川は彼の証言に大きな矛盾があることに気づいた。事件を捜査するうちに見えてきた松永が隠す「過去の貌」。そこに事件を解く鍵があったのだ―。
著者等紹介
西村京太郎[ニシムラキョウタロウ]
1930年東京生まれ。都立高校卒業後、作家を目指し多くの職業を経験。63年「歪んだ朝」で第2回オール讀物推理小説新人賞を受賞。65年に「天使の傷痕」で第11回江戸川乱歩賞を、81年に「終着駅殺人事件」で第34回日本推理作家協会賞を受けた。2004年には第8回日本ミステリー文学大賞を受賞、08年、著作累計発行部数が2億冊を突破した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。