プロメテウスの涙

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163281704
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

激しい発作に襲われる少女・あや香。米国の医療刑務所で、終わりなき地獄の責め苦を受ける不死の死刑囚。時空を超えて二人をつなぐ運命の桎梏とは。

著者等紹介

乾ルカ[イヌイルカ]
1970(昭和45)年、北海道生まれ。短大卒業後、銀行員を経て、資格予備校でアルバイトをしながら、小説の執筆を始める。2006(平成18)年に、「夏光」で第八十六回オール讀物新人賞を受賞。2007年9月に初の単行本『夏光』を上梓。巧みなストーリーテリングと独特のグロテスクな美意識で異彩を放つ、期待の大型新人作家である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

72
クライマックスは、p271の涼子の「医師だからです」かね。あや香が都合良くパスポートを持っていたのには苦笑。2012/10/31

PSV

68
ルカたんハァハァ(?)描写が凄い、文章が凄い、発想も凄い、でも、結末は…?リーダビリティは非常にあるし、読み進ませる力もあると思う。まったく異なる二つの事例が接合するあたりは興奮するのだが、「で、それから?」てな感じかしら。展開を楽しむにはもってこいだし、アレなシーンの描写を楽しむにももってこい。あと、表紙がめがっさカッコいい。  ★★★☆☆2012/10/24

川越読書旅団

56
日本版エクソシスト?死ぬことを許されない死刑囚と原因不明の発作に犯される10歳の少女。精神科医の北島涼子とかつての無二の同期浅倉裕美、国境を越えて二人が直面する異なる現象にはどんな因果が?映画に適したプロットかも。2015/11/25

ひめか*

53
これまで読んできた乾作品と若干違うような同じような。あまり私には刺さらなかった。描写のグロさもあり、気味悪いことばかり。世界観は平山瑞穂っぽい。手首を激しく動かす奇妙な動作をする少女の担当医・涼子と、その唯一無二の友達で、何をしても死なない不死の患者を診る祐美が、お互いの患者の真相を追っていく物語。お互いの情報を交換し合い、いつしか二人の患者が繋がっていることに気づく!睡眠療法で前世の記憶を思い出すというのはテレビで見たことがあって、面白そう。涼子と祐美は恋人でもなく、でも深く繋がった良いコンビだと思う。2020/02/26

エンリケ

43
乾さんの長編初読み。何とも奇怪な物語。異常な発作を起こす少女と決して死なない死刑囚。日米にまたがる謎に二人の女性精神科医が挑む。お話はかなりグロテスクだが、好奇心にそそられページを繰る手を止められない。主人公が理性的なので突飛も無い内容も違和感無く楽しめた。一連の謎の真実は多分にアジア的。欧米人の科学者には解明不可能だろうな。終盤の謎解きはかなり駆け足だったので、疾走感と同時にちょっとあっさり終わった感が強い。でも乾さんの魅力はここに有り。ねちっこさや大仰とは無縁の文章に、内容とは裏腹の清涼感すら感じた。2016/04/25

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