出版社内容情報
俺たちは透明人間じゃない。
悪徳人材派遣会社に立ち向かうユニオンのメンバーが次々に襲撃された。格差社会に巣食う悪と渡り合うマコト。ロストジェネレーションの声を聴け!大人気シリーズ第8弾。
内容説明
派遣会社からの日雇い仕事でその日その日を食いつなぐフリーターのサトシ、「今のぼくの生活は、ぼくの責任」と言いきる彼をマコトもGボーイズもほうっておけず…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ALATA
57
久しぶりだね、マコトくん。いつもと変わらず池袋周辺でのトラブルシューティングお疲れ様。今作はシングルマザーに絡む一騒動。依頼人は絶対しくじれない相手ときたもんだ。それは「うちのおふくろ」さん、サルくんもちょっとビビッて愉快。社会正義を崇高な理念で語るメイド服姿のモエ。日雇い労働者の闇に光は当るのか?「非正規レジスタンス」は」労働者不足、高齢化等今の時代先読みでさすがです★4※「マコト、塩まいとこうか」おれの気分を読んでいう、会話のキャッチボールがいつもながらいい味出してる(⌒∇⌒)2025/04/24
mmts(マミタス)
53
マコトのお母さんがあんなに強いとは思わなかった。一概にはシングルマザーを非難は出来ないかな。まあ、死別らしいけどね。それゆえにマコトのお母さんの言葉には感動した。親がお金持ちだろうが、そのまま子どもは幸せとは限らないし。親が汚いお金を稼げば、それに子どもは反発するし。しかし、ちゃんと親がボロボロにならないように、なるべく穏便に済ませるしね。結構、ゼロワンが役に立ってるわ。タカシがゴミ拾いしたのは、さすがにビックリしたよ。悪徳な派遣会社、グッドウィル?フルキャスト?がモデルかな。案の定、時事問題の問題提起。2015/07/19
みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます
43
池袋駅近くの実家で果物屋を手伝う主人公マコトが、周囲で起こったトラブルの解決に走り回る姿を描いた連作短編集の第8弾。今さらながらのシリーズ初読みではあるが、シングルマザーや非正規労働者といった社会の底辺でもがく人たちの息苦しさを感じ取り、行動を起こす主人公に引かれ、一気にハマってしまった。エンタメ色の強さでするすると読ませてくれつつも、社会の“いま”を切り取り、問題にしっかりと目を向けさせてくれるところもいい。6年前の作品ではあるが、十分“いま”に通じる作品であり、まだまだ多くの人に読まれてほしいと思う。2014/08/24
taiko
26
読み続けているシリーズ第8弾。生活に疲れたシングルマザー「千川フォールアウトマザー」街のゴミ拾いは実は…「池袋クリンナップス」秘密の写真で脅されるM女とブルドッグのような元警察官「定年ブルドッグ」実際にもあった派遣業の闇「非正規レジスタンス」。その時代に起こっていた社会問題を池袋でマコトが解決していく。ワーキングプアの小説はいくつか読んだが、表題作はグッドウィルがモデルか。現在でもワーキングプアはここまででは無いとしても大きな社会問題で、切実できつい話だった。残りも少なくなってきているが、続編へ行きます。2024/03/12
禅
24
シリーズ8作目。シングルマザー・失踪・強請・人材派遣のトラブルにマコトが手を差し伸べる。非正規雇用サトシの人生訓はとても良かった。2023/03/01
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