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内容説明
西アフリカからの奴隷やインド人年季労働者によって開拓されたトリニダード。アフリカ系クレオールとインド系住民の葛藤、著名な歴史家で独立後初の首相E・ウイリアムズの西インド連邦をめぐる苦闘、文学の先駆者セルヴォンやノーベル賞作家ナイポール、カーニバルやカリプソに見られる多彩な文化…多元的価値を内在する国の初の総合的研究。
目次
第1部 現代トリニダードの社会と政治(トリニダードにおけるインド系住民の合意;西インド連邦とトリニダード―脱植民地運動におけるウイリアムズの政策的ジレンマ;トリニダードの「ブラック・パワー」―ポスト・コロニアル時代の矛盾を衝く)
第2部 民衆の心象風景(ナイポールの「歴史的時間」と「非歴史的時間」;キャリバンは、本当に解放されたのか―ラミングによる、失われた西インド民衆史構築の試み;演じる人と観る人と―セルヴォンが描く異郷の風景;トリニダードのカーニバル―人種間の反目から和解へ)
著者等紹介
北原靖明[キタハラヤスアキ]
1935年生。英国近現代史、特に英国植民地研究が主テーマ。東京大学卒業、英国ウォーリック大学で修士号、大阪大学で博士号(文学)取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。