出版社内容情報
ノーベル賞にもっとも近い男の、中国で100万部を突破した大ベストセラー小説。
欲望の限りをつくした弟は、報われずに死んだ兄の遺灰をもって宇宙へと旅立った。拝金に染まった現代中国をブラックユーモアで描く。
血のつながらない兄弟の強い絆と運命を中心に据えて、中国の共産主義の夢と残酷さに満ちた文革時代から、金にまみれた改革開放後の現代という激動の40年を描ききった大河小説は、ブラックユーモアの利いたスピード感のある文体で読みやすい作品に仕上がっています。
内容説明
「母さん、安心して。最後に一杯しかご飯がなかったら、弟に食べさせてあげる」隣人が隣人をおとしいれる文革の時代に、出会ったふたつの家族。男は、やさしい男の子をつれ、女は、つよい男の子をつれていた。ふたつの家族はひとつになり、ふたりは兄弟になった―。
著者等紹介
余華[ユイホア]
1960年、浙江省にて医者の両親のもとに生まれる。歯科医を経て23歳で作家に転身。1992年に発表した『活きる(活着)』(飯塚容訳、角川書店、2002)は、張芸謀によって映画化され、1994年第47回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞(グランプリ)を受賞した。また、これまでの作家活動のなかでグリンザーネ・カヴール賞(Grinzane Cavour、イタリア、1998)、芸術文化勲章(Chevalier de I’Ordre des Arts et des Lettres、フランス、2004)、第1回中華図書特殊貢献賞(Special Book Awards of China、中国、2005)などを受賞している。北京在住
泉京鹿[イズミキョウカ]
1971年、東京都生まれ。フェリス女学院大学文学部卒業。北京大学留学、博報堂北京事務所勤務などを経て現在に至る。北京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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