内容説明
神に選ばれし肉体を持つバレエダンサー。老化、誘惑、追走者、罠。彼の最大の敵とは―2060年、第18回「ペルフェクション」、精神と肉体の限界が試される過酷なバレエ・コンクール。5年に亘りその頂点に立ち続ける勝者に、魔の手が静かに忍びよる。大藪賞作家が描く究極の美と苛烈な生。心と身体の限界に挑むエンターテインメント誕生。
著者等紹介
ヒキタクニオ[ヒキタクニオ]
1961年福岡県生まれ。イラストレイター、マルチメディアクリエイターとして活躍後、『凶気の桜』で小説デビュー。映画化されて話題となる。2006年『遠くて浅い海』で第8回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笥箇
4
ちょっぴり未来の、バレエダンサーのお話。自分の心身をサポートしてくれる優秀なチームメイト達と共に、タケトウはコンクールのトップを守り抜く。途中に伏線。何てこったいな展開あり。ヒキタクニオの著作は他に2つ読んだが、それらと同様に面白かった。まだまだ読みたい。2009/10/26
metaphysica
3
痛みは在るものとして受け入れて行く。我慢することもなく、身構えて身体に力を入れることもなく。魂を静めることが最も有効な痛みの受け入れ方になる。 胸に響く言葉が沢山散りばめられていて、今の自分に良いタイミングで出会えた本だった。 終盤、室田と武任の素晴らしいやり取りにも感動。2013/08/15
とも
2
近未来のバレエの世界の物語。近未来だがSFというわけではない。その設定により創られる世界観がとても面白く、相変わらず商業主義への嫌悪と、日本古来のものへの敬意にあふれている。おもしろかったです。2015/01/17
A.P.S.T
1
近未来のダンサーの話。進化したドーピング等リアルな内容もありつつ、日本刀を取り入れたシューズ等ワクワクする展開もある。キッチリ取材してるんだろうなと思う。自分は凶気の桜よりこちらが好きです。2015/02/02
maki488
1
日本刀でバレエシューズの爪先を生成するという設定、最高です。
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