内容説明
西門屋慶左衛門は江戸で評判の女好き。姦婦おきんを妾にしたものの飽き足らず、今度は人妻お六と深い仲に。だがお六のあまりの毒婦ぶりにさすがの慶左衛門も怖気づき、とうとう自慢のものが役に立たなくなってしまう。困った慶左衛門、噂の強壮剤を手に入れるため、お伊勢参りにかこつけて女ふたりと旅に出ることに…。色と欲にまみれた男とふたりの情婦の旅路には、いかなる色ごとが待ちかまえているのやら―男女のあのコトを描きつくす、圧巻の官能時代小説。
著者等紹介
林真理子[ハヤシマリコ]
1954年山梨生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、コピーライターとして活躍。82年エッセイ集「ルンルンを買っておうちに帰ろう」がベストセラーとなる。86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で第94回直木賞受賞。95年「白蓮れんれん」で第8回柴田錬三郎賞受賞。98年「みんなの秘密」で第32回吉川英治文学賞受賞。現代小説、歴史小説、エッセイと、常に鋭い批評性を持った幅広い作風で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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