萩のしずく

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  • サイズ B6判/ページ数 269p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163262703
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

歌人・中島歌子が主宰する「萩の舎」につどった才女たち。のちの樋口一葉もその一人。一葉の友情と恋愛を活写し、文壇デビューまでの知られざる姿を描く快作。

著者等紹介

出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年茨城県生まれ。73年から杉並区高円寺にて古書店を経営。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふみえ

5
樋口一葉といえば悲惨なイメージしかなかったが、出久根さんの描く一葉は身の丈で卑屈さや恨み辛みは全くない。フィクションだが、年相応な友人関係はホッとするし、控えめだが実直な姿は清々しい。積んでおいた「にごりえ・たけくらべ」を読んでみようと思った。ただ情けないことに歌は全然わからん。2015/11/18

ミーサ

4
何年も前に樋口一葉の記念館に行ったことがあり、薄幸だが意思の強さを感じる女性だと思った。こういう境遇であったから作品が出来たのだと思う。この「萩のしずく」は、そんな一葉を描いた物語だが、なんだか消化不良な感じが…。フィクションなんだから、もっともっと一葉の内面に突っ込んで一生を描いてもよかったのでは…などと思うのでした。2017/08/20

かんこ

2
ちょっと読みづらいのは出久根さんのご愛敬(笑)一葉の人となりを楽しみながら時代を知れる。おもしろかった!2010/10/25

Ramgiga

1
24歳で亡くなった、樋口一葉、本名 奈津の半生記。勿論すべてフィクションであるが、明治初期に生きた女性として生き生きと描かれる。今流布している能面のようなしれっとした写真からは、想像だにできないたくさんの人に囲まれた人間一葉がそこにいた。一葉感が変わった、これが小説の力であろう。多感な小説家としてさもあらん、さもあってほしいと願う小説でした。一葉は「一葉落ちて天下の秋を知る」の意味ということ。2016/08/24

wasabi

1
失礼ながら、出久根さんがこんな乙女チックな世界観を有していらっしゃったことに、正直驚いている。読み終えてさっそく日本文学全集を引っ張り出し、樋口一葉を探せば第1巻にあるではないか。さっそく『たけくらべ』に向かうが…手に負えない。2008/02/09

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