内容説明
御家人としての職をしくじり大番屋元締となった鏡三郎のもとには、日々厄介ごとが持ち込まれる。さらに娘が離縁して、気がかりは増すばかり―。大人気シリーズ第四弾。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
1941年兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒業。雑誌記者を経て、85年『大君の通貨』で新田次郎文学賞、94年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で直木賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫草
6
間違えて、シリーズ物の途中の巻を読んでしまった。どうりで、人間関係とかの説明がないと思った。前の巻を読んでみます。2023/09/10
Kaoru Marukawa
2
縮尻っていうのは失敗という意味なのでしょうか?主人公は拝郷鏡三郎というオジサン。短編がぎゅっと詰まっていて『お宿かわせみ』に似ています。「母は獄門、祖母は遠島」の話で、鏡三郎の❌一娘知穂が家族全員が犯罪者になってしまった孤児「せん」を引き取るくだりでは、思わず応援したくなりました。意地っ張りで責任感が強く、可愛げがないように描かれる不器用な知穂に好感が持てます。泣ける時代小説ではありませんが、「何とかなる」ムードで読後感は良かったです。2013/05/28
沼田のに
1
表題は「捨てる鬼より拾う鬼」だなと読んだ。いつの間にか鏡三郎の活躍が影を潜めて周りの出来事や噂話になってるぞ。6/102014/02/17
松風
0
縮尻シリーズ再読中。千穂には幸せになって欲しい…。2013/05/19
お名前・ニックネーム
0
佐藤雅美氏の作品は、時代小説の解説本のようで本当に読みやすい。難しいテーマではなく、市井の人物を扱っていて当時の生活風景がよくわかる。また金銭の価値なども現代と対比してあるので、今の年収とさほど変わらないのだななど納得しながら読めます。藤沢周平作品と比べると本当に分かり易い。 2013/05/02