かってまま

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163259703
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

旗本の娘・奈美江は不義の恋に落ち、相手の子を身篭る。この事実を隠すため、奈美江は、侍女・伊夜とともに祖母の家で暮らし始める。やがて生れた女の子は、おさいと名づけられ、伊夜の子として育てられるが、江戸を襲った火事がもとで、おさいの波瀾に満ちた人生が始まる。遊女と暮らしたり、女スリと生活をともにしたり…。いったい彼女の父親は誰なのか?ほろりとする人情話を盛り込み、時には優しく、時にはしたたかに生きるおさいの運命やいかに。出会った人たちを少しずつ幸せにしながら、生みの親を探し続けるおさい。数奇な運命を健気に生きる娘の七つの出会いの物語。

著者等紹介

諸田玲子[モロタレイコ]
1954年、静岡県生れ。上智大学文学部英文学科卒業。外資系企業勤務をへて、翻訳、作家活動に入る。96年「眩惑」でデビュー。2003年「其の一日」で第24回吉川英治文学新人賞を受賞。2007年「奸婦にあらず」で第26回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

44
旗本の息女が産んだ娘さい。長編かと思ったら短編じゃん!って思ったら連作でした。不思議な運命と魅力を持つ美貌のさいの半生を綴っているものですが、それぞれの短編は別の人物という構成も不思議な物語。さいはどうやって生き延びたのか、謎が残るばかり…。2016/01/17

あすか

18
出会った人を少しずつ幸せにしながら生みの親を探す娘の短編集。何かを見透かしてるような、不思議で無垢な美少女おさい。どこからか来てどこかへ消えていく、けれど人生を変えてくれる。私の心にもおさいがスっと入ってきたようだった。2020/09/05

きい

9
諸田さんの作品で読んでいないのがあったことの幸せ。旗本の娘として生まれたのに、数奇な運命を辿ったおさい。連作短編集という形だけれど、脇役としておさいを登場させるという展開が新鮮で面白かった。2019/08/02

toshi

8
旗本の娘が産んで捨てられた娘さいの半生の物語。 連作短編の形をとっていて、一篇ごとに主人公が変わり、脇役で登場するさいの環境も大きく変わっていて、その間に何があったのかはわからないようになっているが、とてつもなく波瀾万丈の人生。 最後は異父妹と仲良くしているようで良かった。2015/05/29

ひろん

8
以前読んだはずなのに忘れてしまったので再読。色々な立場の女たちを主人公にして、おさいの人生を軸にした短編連作。哀しいと思うか、良くやったと思うか、おさいの人生をどう思うかは悩ましいところです。2013/08/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/511207
  • ご注意事項