出版社内容情報
鬼が、鬼が、江戸にやってくる！
江戸を我が物にしようと怨霊たちが狙っている！
「積年の恨みをはらすべき」と集まりだした化けものたちが起こす怪事件。誰が江戸の危機を救うのか？
完成に10年をかけた荒俣ワールド、ここに結実！
内容説明
天保十一年、化けものたちが「江戸を我がものにせん」と集まりだした。やがて市中で起きる怪しげな事件の数々。怨念渦巻く魔界との戦いを描く荒俣ワールド、ついに開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいぱぱ
9
遠山の金さんや平賀源内が暗躍する妖怪時代小説。途中から出てきましたよ加藤くん！荒俣先生のは『帝都物語』しか読んでないので久々の魔人との再会です。荒俣先生の師匠でもある水木先生の挿絵が怖くない。鬼太郎の白黒版は子供心に怖かったんだけどなー。2013/05/16
Oh!やまびこ
5
新帝都物語の前日譚に相当する物語。内容としては新帝都物語と重複感があり目新しさを感じ得なかった。伝奇時代小説として考えれば面白い。京極夏彦が書の冒頭に筆を執っている、挿し絵は水木しげるとなればかなりの妖怪物語と思い込んでしまったせいか物足りなさを感じた。これを原作としてSFXを用い実写化したならば、かなり面白く楽しめる時代劇となるのではないかと思う。2022/12/12
Riopapa
5
久しぶりの荒俣宏。平賀源内がこういう役どころで出るとは驚き。2017/08/27
かな
4
帝都物語の前日単。平賀源内はでるは遠山の金四郎はでるは、とにかくハチャメチャな内容。結局、加藤って何歳なの。上下巻なのであっという間に読み終わりました。
散歩いぬ
3
帝都シリーズの加藤クロニクル。とは言え「帝都」を読むのは初めて。天保年間の有名人が活躍する妖怪大戦争。伝奇物は読み慣れていず、おどろなイメージあるが、水木しげるの装丁と各章の扉絵のおかげでかなり和らいだ。ミスマッチなんだろうな、たぶん。クライマックスを迎え、物語が収束したところでさらに下巻に続く。どれだけ詰め込む気だ、荒俣宏！2011/10/30
