内容説明
ふいに消えた女友だち、最初の1行が書き出せない彼、眠れないわたし、築68年の洋館風アパートの老女、そのアパートを追われる元友禅職人…鴨川べりにたゆたうささやかだけれど確かな生が、語らいのなかにゆったりと浮かび上がる。心の底に潜む記憶をそっとすくいあげて確かめる、あたらしい小説の手ざわり。
著者等紹介
黒川創[クロカワソウ]
1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。2000年「もどろき」が芥川賞ならびに三島賞候補、2002年「イカロスの森」が芥川賞候補に、2005年、『明るい夜』が三島賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Kei
21
レストランで働く眠れない朋子と、小説を書きたいと仕事を辞めた工藤くん。取り巻く人たちとの淡々とした話しで特に何ってないんだけど、、京都が舞台になってるのが魅力的だったかな。2018/10/17
memo
2
「かつくら」の京都特集に載っていた一冊でしたが、あまり京都を感じる事が私には出来ませんでした。結局何を言いたいのか良く理解できずに読了。私だってこうやって生きていきたいけれど・・・という嫉妬というか妬みというか、嫌な感情を持ってしまいました。2011/11/28
おぎわら
0
★★★★☆2005/11/01
ますずし
0
登場する人が不安定で、落ち着けません。京都の町並みや、山奥の方はとても魅力的なのですが。2009/07/12