内容説明
ふいに消えた女友だち、最初の1行が書き出せない彼、眠れないわたし、築68年の洋館風アパートの老女、そのアパートを追われる元友禅職人…鴨川べりにたゆたうささやかだけれど確かな生が、語らいのなかにゆったりと浮かび上がる。心の底に潜む記憶をそっとすくいあげて確かめる、あたらしい小説の手ざわり。
著者等紹介
黒川創[クロカワソウ]
1961年京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。2000年「もどろき」が芥川賞ならびに三島賞候補、2002年「イカロスの森」が芥川賞候補に、2005年、『明るい夜』が三島賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。