内容説明
伝説の海軍潜水艦・伊168。田辺弥八艦長率いる67人の男たちの、熱き「たった一隻の戦い」。
著者等紹介
池上司[イケガミツカサ]
1959年東京生まれ。明治大学文学部卒。広告代理店でコピーライターを務めた後、1996年『雷撃深度一九・五』で作家デビュー。太平洋戦争を舞台にした戦記小説・冒険小説の新しい書き手として注目を集めている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆき
3
★★★☆☆:「雷撃深度一九・五」のような両陣営の心理戦や派手な操艦はないが、ただただ好機を待ち耐え忍ぶ緊迫感は伝わってきた。2013/05/27
夏花
1
戦争のお話って怖くて読んだことがあまりありませんでした。たったひとつの判断ミスで命を落とすことになる。艦長さんってすごいなと思いました。2017/02/01
宗芳
1
ストーリーは簡単だが、ノンフィクションに裏打ちされた重量感があり、読み応えがある。「無音潜航」と同じ表現使ってるなと感じつつも、潜水艦の操作表現はリアルで良い。2012/01/22
gollum
1
連合艦隊壊滅のミッドウェーで、唯一、空母ヨークタウンを沈めた伊百六十八潜の物語。「雷撃深度一九・五」のフィクション性は抑えられ、サブマリーナのストイックな行動がたんたんと描かれる。偵察行動に従事させられ切歯扼腕していた乗組員が作戦の壊滅と同時に空母撃沈の命令を受け、勝利へのカタルシスにつながるのだが、単艦にこんな自殺行為な命令を下す不合理なところは、”前の戦争は陸軍が悪くて海軍は悪くない”的な海軍贔屓の人にもその犯罪性として認識してもらいたい。血気にはやる部下たちに目的地まで何度も演習をさせる艦長を尊敬。2009/07/02
十六夜亭
1
面白かった2009/05/11