内容説明
羽州松ヶ岡藩の竹林に暮らす足軽の鬼悠市は、奥山流の剣遣い。ひとたび奏者番の命を受けると、隠密の鬼と化す。今回は江戸と松ヶ岡を舞台に、謎の邪教集団と対決する。
著者等紹介
高橋義夫[タカハシヨシオ]
1945(昭和20)年、千葉県船橋市生まれ。早稲田大学仏文科卒。出版社勤務、広告会社の共同経営を経て、作家として独立。91年、『狼奉行』で第一〇六回直木賞受賞
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
7
雑誌掲載中に読了。江戸と松ヶ岡で繰り広げられる攻防。羽州の城下町・松ヶ岡藩。歴代藩主菩提寺にある竹林に、養子の柿太郎とともにひっとりと暮らす足軽の鬼悠市。彼は、六尺の巨体に角張った赤ら顔というその容貌に似合わず、平素は藩への献上品として竹の鳥かごを作ることを得意としていた。だが、鬼悠市には奥山流の剣使いというもう一つの顔がある。鬼家には代々伝わる隠された使命があり、ひとたび奏者番加納正右衛門の命を受けると奥山流の剣を使いこなす隠密の鬼と化す。2006/04/08
あかんべ
1
第1巻の眠る鬼から続く話になった。シリーズを一気に読み通すと皓治郎の最後のシーンが蘇る。あの時顔に濡れた紙を押し当てられ窒息死したのに、死後もひどい目に遭う全く運のない人だ。今回正吉がいい。このまま松ヶ岡に連れて行って欲しい。2012/01/25
Tatsuhito Matsuzaki
0
シリーズ4作目。 ここから読みはじめてしまいました。