内容説明
江戸で悪事を企む奴らの陰謀を暴け―猫の似づら絵師・銀太郎が金時長屋の仲間たちと難問解決に奪闘する、痛快長篇時代小説。
著者等紹介
出久根達郎[デクネタツロウ]
1944年、茨城県生まれ。1973年より東京都杉並区高円寺で古書店「芳雅堂」を営む傍ら文筆業に入る。92年、『本のお口よごしですが』で講談社エッセイ賞を、93年、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞。評伝やエッセイの分野でも幅広く活躍を続けている
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感想・レビュー
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ぶんこ
34
何となくとりとめがない、というか大山鳴動な感じ。 裏長屋つながりのお仲間が結束して悪に立ち向かうお話なのですが、どうしても部活仲間が寄り集まってワイワイガヤガヤな雰囲気が消えません。 読んでいると楽しいのですが、後に残ら無い。 よって悲惨さも無い。 可もなく不可もなし。2015/05/09
こおり
9
猫絵師(3) 今作は、町方同心や武家も登場し、銀太郎たち金時長屋の面々が事件に巻き込まれてしまう展開だ。よって、謎解きの楽しみやハラハラドキドキなんかが醍醐味のはずなんだけど、どうも気持ち良く盛り上がれなかった。出久根さんはこういうのよりも、「御書物同心日記」のような日常の中のシュールな面白さみたいな作品の方が合っている気がする。というわけで、御書物同心日記の続きを所望します2015/05/24
あかんべ
3
猫の似づら師が主人公で猫が重なる題で、どれだけ猫物語かとおもったが、出てくる人物がどれも正体を隠した猫かぶりばかり。最後までどう解決するのかとはらはらした。おしめさんとはその後も発展するのかな?国に帰っちゃうのかな?2014/05/06
烏山千鳥
2
先が気になる一冊でした。話はちょっと込み入ってますが、会話が軽妙で良いです。2011/09/09
松風
0
「猫の似づら絵師」よりまとまりのあるお話。壮大な話なのにとぼけたシュール感はそのまま。