半島

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  • サイズ A5判/ページ数 303p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784163231105
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

“裏切りの桃源郷”に漂着した中年男がひとり。自由も再生もすべては幻か。芥川賞作家が紡ぐ耽美と迷宮的悦楽に満ちた長篇小説。

著者等紹介

松浦寿輝[マツウラヒサキ]
1954年東京生まれ。東京大学教授(表象文化論・仏文学)、詩人、小説家。1988年詩集『冬の本』で高見順賞受賞。1995年評論『エッフェル塔試論』で吉田秀和賞、1996年『折口信夫論』で三島由紀夫賞、2000年『知の庭園―一九世紀パリの空間装置』で芸術選奨文部大臣賞受賞。同年「花腐し」で芥川賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

6
現実かよくわからない混沌とした描写と視点人物の内面の考察を描くことに関してはとてつもなくうまい。好きな感じだと思い読み進めていったが終盤の展開はまったく想像していなかったもので仰天してしまった。通常書いてはいけないのではと思われるものも文学のもとに書くスタイルなのか・・・。衝撃が強すぎて感想が吹き飛んでしまった・・・。2016/11/20

yamahiko

5
心地好い酩酊感。心の奥にあるリアル。ごちそうさまでした。2014/02/11

hirayama46

3
架空の半島で幻想と現実のないまぜになった世界を描く連作短編。松浦寿輝の日本を舞台にした小説は都会的な印象が強かったので、新鮮な気持ちで読めました。火は退路と進路、どちらを焼いたのだろうか。2016/09/19

ophiuchi

3
気になる作家だったけど、この人の作品を読んだのは初めて。舞台は「島」なのに、題名はなぜか「半島」。主人公にとっての現実と幻想がシームレスに書かれて、読んでいる方も酩酊状態になる。他の作品も読んでみようと思いました。2011/08/18

まる

1
なんだか化かされた様な、とりとめのない話し… 理屈っぽい学者崩れが泥酔して呟いている感覚。 ちょっと全てをぼんやりとさせ過ぎて輪郭が無い。 暗い作品でしたね。2017/11/04

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