内容説明
五十沢山の奥に棲む猿の親玉の正体とは?羽州松ヶ岡藩の城下町。歴代藩主菩提寺にある竹林にひっそりと暮らす足軽の鬼悠市だが、ひとたび、奏者番加納正右衛門の命を受けると、奥山流の剣を使いこなす隠密の鬼と化す。
感想・レビュー
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星落秋風五丈原
9
羽州松ヶ岡藩の城下町。歴代藩主菩提寺にある竹林にひっそりと暮らす足軽の鬼悠市だが、ひとたび、奏者番加納正右衛門の命を受けると、奥山流の剣を使いこなす隠密の鬼と化す。 足軽目付組頭の竹熊与一郎は、立場上は悠市の上司だが、実際には加納の直属なので、竹熊は組下の悠市に遠慮しなければならないのが気にくわない。オール読物連載中に読了。シリーズ第三弾。2005/04/03
あかんべ
1
鬼悠市風信帖シリーズ三作目。今回は悠市の親心が光る。柿太郎を思いやる気持ちがあったかい。「おちかはん」では柿太郎に弟が出来るのかと思ったが残念。最後のたかのつぶやきは何やらゾッとした。2012/01/24