内容説明
消えることのない甘美な痛み。いまは亡き「あのひと」の気配が、生きるわたしの官能を昂ぶらせる―。勝目梓が絶妙に描いた、大人たちの性愛の深淵と、死。「雪の夜」「露天風呂」「人助け」「遺品」「空き家」「悪食」「視線」「夢の中」の8篇を収録した傑作短篇集。
著者等紹介
勝目梓[カツメアズサ]
1932年東京生まれ。数々の職業に就くかたわらで小説を発表、74年に『寝台の箱舟』で小説現代新人賞を受賞。深い情念を描く独特の作品世界が絶大な支持を受け、その著作は三百冊におよぶ
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