陰陽師 〈太極ノ巻〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784163217307
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れみ

66
安倍晴明と源博雅が登場するシリーズ6作目。相変わらず面白い。なかでも「二百六十五匹の黄金虫」「棗坊主」が特に好き。前巻の「むしめづる姫」に出てきた露子姫の出てくるお話がまた読めてよかった。そして、露子姫と戸惑いながら会話する博雅がなんだかカワイイ(^w^)2015/03/25

えみ

57
安倍晴明と源博雅が活躍する陰陽師シリーズ。特色ある多彩な怪異が6篇収録された短編集。不思議なのは金太郎飴技法でも全く飽きないということ。移ろう季節やただそこにあるものの些細な美しさに気付く風雅な会話も、繰り返される「呪」というものへの解説も、何もかもが繰り返されているはずなのに静かに聞き入ってしまう感覚に陥っている。きっともう二人が飲み交わしているお酒を共にしたようにその存在に、この雰囲気に心酔してしまっているのだろう。人に害をなすモノ、人に訴えるために現れたモノ、ただそこにあるモノ。それが日常の物語。2021/08/10

tengen

48
シリーズ第7弾。☆ 毎夜般若経に合わせて舞出てくる黄金虫の怪☆ 流行る猿叫の病にする鬼の小槌と平実盛☆ 恵雲が半月ぶりに叡山へ戻ると50年が経っていた☆ 旅人が日が暮れて泊まろうとした無人屋敷には鬼が巣食っていた☆ 人の心を読んで食べる覚と晴明の対決☆ 巷で多発する不思議な虫刺し事件の真相☆ ☆彡 二百六十二匹の黄金虫/鬼小槌/棗坊主/東国より上がる人、鬼にあうこと/覚/針魔童子/2018/02/04

星落秋風五丈原

22
源博雅。陰陽師・安倍晴明の無二の友。陰謀家・策謀家には向いてない。その代わり出世や陰謀に熱心な人達が見過ごしている季節の移り変わり、自然の美しさを愛でる心にかけては、誰もかなわないものを持っている。「また呪(しゅ)の話か。勘弁してくれよ。」とあからさまに嫌がる博雅。晴明が了解して別の話を始めるのでまた聞き始めるが、結局呪の話だった事がわかり、騙されたような気がして釈然としない博雅。「二百六十二匹の黄金虫」「鬼小槌」「棗坊主」「東国より上る人、鬼にあうこと」「覚」「針魔童子」収録。夢枕獏全作品リストつき。 2004/05/06

りさ

19
あとがきがよい。マンネリを恐れずずっと書き続けちゃってください、お願いします、夢枕先生。相変わらずの空気感、とても好きです。晴明と博雅のかけあいがほっこりです。ゆるゆるとずっと読み続けたい、そんなお話です。2018/08/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/546552
  • ご注意事項