内容説明
見立て料理、降霊術、裸体写生…。数寄者の集まりに加わった若き画学生の珍奇な冒険。
著者等紹介
高橋義夫[タカハシヨシオ]
1945(昭和20)年、千葉県船橋市生れ。早大仏文学科。出版社勤務、広告会社の共同経営を経て、作家として独立。1992年「狼奉行」で第106回直木賞を受賞
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
3
商人、画家、文壇の有名人とバランスよく配されたメンバー が毎回取り寄せる珍奇な物を、庶民秀平の目で見る事で、明治という時代を 表現するという筋立てか。さしずめ秀平は、不思議の国ならぬ明治という 不思議な時代に舞い込んだアリスという役どころ。 ところがこの予想は第二話であっさりと外れてしまう。何とこの秀平くん、 女性の裸体写真を売り物にしたと誤解され、師から破門されてしまうのだ。 不出来でどっちつかずのアリス、秀平にキャメラを据え 続ける事で、ブルジョアジー達と庶民両方から見た不思議ワールド。2003/08/13
さんこ
0
意外な流れに2010/10/01