内容説明
福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。清張推理の原点が、思い出の昭和30年代が、風間完画伯の美しい挿画でよみがえる。
著者等紹介
松本清張[マツモトセイチョウ]
1909年福岡県小倉市(現・北九州市)生まれ。53年「或る『小倉日記』伝」で第28回芥川賞受賞。56年、それまで勤めていた朝日新聞社広告部を退職し、作家生活に入る。92年8月4日死去
風間完[カザマカン]
1919年東京都生まれ。38年東京高等工芸学校(現・千葉大学)卒業。新制作協会会員。松本清張の「天保図録」「昭和史発掘」「霧の会議」をはじめ、五木寛之「青春の門」池波正太郎「真田太平記」司馬遼太郎「翔ぶが如く」など、さまざまな作家の連載小説に挿画を寄せている
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