内容説明
「裕仁皇太子(昭和天皇)を暗殺する!」欧州歴訪の途上、香港に立ち寄った裕仁皇太子を狙う、金元鳳率いる義烈団。朝鮮独立をめざす武装集団と、日本側警備陣との息詰まる攻防。歴史の闇に葬られた男たちの闘いが、いま明らかになる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hiroki Nishizumi
3
面白かった。一気に読めた。2017/02/13
よっちゃん
2
いま相互の国民感情が抜き差しならない状況にあるからこの作品はキワモノに見える。実際、キワモノ的おもしろさが満杯でもある。しかし、キワモノに見せて、著者の視線は透明である。そして人間同士のやさしさというちっぽけでありきたりで政治的には無力な価値観をあえて至高のものとした作者の姿勢に好感を持った。政治力学に揺さぶられながらテロに走った、若いエネルギーが空転していく哀れさが印象に残った。。「男の純情」と言えば使い古されたテーマだろう。今はもうはやらなくなったこの忍ぶ思いが胸をを打つのだ。 2005/08/17
山男777
2
1920年代の韓国・日本の社会的背景がわかる2010/12/07