内容説明
愛・友情・結婚・出会い・別れ・老い・死…東京・銀座を舞台に24人の人気作家が描く短篇の競演。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Natsuko
18
装丁と、豪華ベテラン作家勢に惹かれて手に取る。銀座でぶらぶら買い物なんて洒落たことは自らは一度もしたことがないが、銀座が似合う短編揃いということはなぜかしっくりくる。「少し早めのランチへ」山田太一さん、「妻恋」常盤新平さん、「銀座カップル」森村誠一さんが良かった、よく知らないくせに「やっぱ銀座なんだよな」と思った自分に笑った。小池真理子さん「赤いコートの女」は都会の哀しいお伽噺という感じでさすが。鷺沢萌さんの作品も良かった、中年になった鷺澤さんのエッセイを読んでみたかったとしみじみ思う。2021/05/02
みさどん
12
この一冊に24もの話があるのだから超短編。中には尻切れトンボ的なのもあって、私はやっぱり起承転結があり、はっきりした情感のあるものが好きなんだと思えた。銀座は、地方にいる自分にとってはお店や食べるところの多い美しい場所。そこに居て永く移り変わりを見てきた人には思い入れの大きい場所だろう。そんな特別感がわからないので、心に訴えにくかったのかも。2020/04/08
星落秋風五丈原
12
24人の人気作家が描く24の銀座の物語を収録したアンソロジー。2005/11/18
myaown
4
てっきり椎名誠の本だと思い図書館でWeb予約したら24人の作家による"銀座"の物語だった。2001年第一刷。幅広い年代の銀座にまつわる物語。こういう趣向の纏め方も普段読まない作家の物語を味わえて良いかもしれない。銀座という地名から来るイメージなのか?男女の物語が似合う場所なのだという気がして来るから不思議だ。読めば解る方も多いだろうがあまり知らない者のために物語に出て来る地図があれば方向音痴には嬉しい。年代が幅広いから難しいかな?今でも銀座はそういう物語に相応しい街並なのだろうか?と片隅で思いながら読了。2014/08/21
らり
4
見かけると必ずいただく“銀座百点”にのせられた、24の小さな物語。小説あり、エッセイあり、オチがないような話もあり。。どれも楽しめました。2013/07/24