内容説明
商の湯王は、ついにこの不思議な男に再会した。天と地と人をふかく知る者であった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かふ
13
中国の神話時代の夏から殷(小説の中では商)へ変わる時代を描いている。伊尹(摯)は夏出身であり(正確には夏の中にある小国)義理立てするかつての仲間たち(武将)と反するのだがそこの転換から後編は始まり、三顧の礼はこの時代の摯を招く商王から始まったとする。物語的には「三国志」のような戦記物だが、神話的部分があるので、そこにファンタンジーを感じるエンタメ小説になっている。漢字の人名とか国名は難しいのだが、情景描写や会話体主体の物語は読みやすい。人物中心なので感情移入してしまう物語で「三国志」好きならば楽しめる。2025/02/18
はる
9
殷王朝の祖湯は三顧の礼を以て伊尹摯を商に迎える。湯は未明に起きて、座ったまま日の出を迎え、広く優秀な人材を探し、商の後を継ぐ者達の啓発と指導に当たった人物と語られる。河南省封丘の東に展開された鳴條の戦いに敗北した桀に湯は禅譲を諭す。かくして桀は夏邑を去り落ち延びながら延命戦を展開する。伊尹摯は商に迎えられた後、地を耕し農を起こし邑の庶民が食に困らない周の礎を築いた人物と後世に伝える。2022/07/23
motizuki
3
時代が変わるのは、優れた将によってではなく、優れた軍師によるところが大きいよね。太公望しかり、諸葛孔明しかり。そんな意味では、最古の軍師になるんじゃないだろうか?2010/05/16
イエテイ
2
下巻早々に元祖三顧の礼で商入りイベント。そこからしばらくは外交官としての活躍。摂政として名をなしたのは終盤。妹嬉は悪女で歴史に名前を残しているけどそう悪くは書かれていない。これが紀元前1500年超でよく記録が残っているもんだ。中国4千年はだてじゃない。2021/09/20
月華
2
図書館 2000年8月発行。顎はなかなかいいとこどりの印象でした。読んでいてはらはらどきどきでした。妺嬉は最後は夫ともに流刑でした。2016/10/19
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