出版社内容情報
文学に憧れる青年は父の死により大所帯を養う身に。太平洋戦争、混乱から高度成長期と、激動の昭和をたくましく生きた家族の物語
内容説明
文学に憧れる青年は父の死により大所帯を養う身に。太平洋戦争、混乱から高度成長期と、激動の昭和をたくましく生きた家族の物語。「昭和」という時代の庶民の笑いと涙を描く大河小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gachi_folk
5
いくつもの戦争を乗り越えた昭和という時代。人々は故郷で、戦地で、満州で、新天地でそれぞれの家族との生活にいそしむ。昭和とはなんだったのか?貧しさに喘ぎながらも太い絆で結ばれたそれぞれの家族の生活を通して、振り返ることができた。昭和の気配、匂いがこの中にある。2022/08/20
えむa
1
昭和を生きた家族の庶民史。無力な存在だが、あらがう術なくただただ時流に流されていくだけではない、家族のためにひたむきに生き抜こうとする姿に心うたれる。2013/12/02
まめちゃん
0
私小説的なもの。 戦前からのいくつかの家系のルーツを辿りながら、現代まで進んでくる。 登場人物が多くて、頭の整理が大変でしたが、それぞれの時代背景が細かく描かれていて、興味深かったです。2020/07/17