出版社内容情報
その男は町の人たちに「骨」と呼ばれていて、悪い噂の多いことで知られていた。今なお集落に語り継がれるあの凄惨な事件の真相は
内容説明
その男は町の人たちに「骨」と呼ばれていて、悪い噂の多いことで知られていた。今なお語り継がれる、あの凄惨な事件の真相は―。芥川賞作家の第2作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nami
8
町の人たちに黒い噂の多いことで知られていた「骨」。その噂をしている側の町の人達の「人がやってるから自分もいいやろ」という集団心理の感覚も怖いし、周りの影響を全く受けそうにないブレがなく徹底してる暴力的な骨も当然怖かった。酒乱のぼくの父の頭を、いきなりフライパンで叩くシーン、良かったです。2016/10/10
Toshi
2
好きです。
runorio
2
暴力の描写が痛々しい。感情の起伏の表現が斬新だが、抽象的で時間や対象人物がときおり筋からぶっ飛ぶので「ん?」となること数回。相対的には好きな部類。他の作品も読んでみたい。2010/10/19
シサキ
1
どことなく柔らかいのに、暗く、黒く、グロテスク。<骨>、朝鮮市場、鶏、梁兄弟、加奈子、叔母、放火、売春、強姦、暴力、報復。読んでるうちに馳星周を思い出した。■十数個の剥きだしの「悪意」がひと塊になって橋を渡る光景は、偶然通りかかったものにはおぞましく見えるのだが、なかには、子供のころはこうやって無我夢中で走ったものだと、懐かしさからあどけなく笑うものもいるのだった。(報復のため<骨>の元へ走る梁兄弟を追いかける野次馬たちの描写)2011/07/02
うさ子
0
(読みかけ)