出版社内容情報
安楽死──それは神の与える恩寵か、悪魔の所業か。一人の心弱き医師の魂の軌跡を描く衝撃のサントリーミステリー大賞受賞第一作
内容説明
安楽死。それは神の恩寵か、悪魔の所業か。一人の心弱き医師の魂の軌跡。現役の医師が禁断のテーマに挑む。桜井雅則、五十六歳、医師。何故彼は安楽死に手を染めたのか。斉田忠光、福原病院院長。患者には死に方を選ぶ権利があるという思想を持つ理論家。今川直行、三十七歳。医師は最後まで治療を諦めるべきでないという理想主義者。斉田院長に心酔する若き研修医・夏目正史は、今川と対立し、桜井は二人の間で懊悩する。佐倉道雄、六十四歳、昏睡状態。彼の死が事件の発端だった―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十人十色
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意外に面白く、ほぼ1日で読み終えた。 それぞれの思惑があるだろうが、結局はみんな頑固で、一途に誰かを思ってたんだな~、と読み終えて思った2015/12/13
Ranko Taguchi
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802004/01/10
久岡 弘佳
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2013.3.11読。 学生時代に、「安楽死」について、私なりに検証した記憶があり、結局、答えは出なかった。 命は重いし、家族の願いも重要。 本人の意思がわかれば、まだ良いのだが、わからなくなった時の備えを済ませている人は、殆ど居ないであろう。 私の祖父も、3ヶ月、こういう状態になり、あまり長く続くと家族全員がダウンする、そのぎりぎりの所で亡くなった。 医師といえども、意図的に関与を許されない訳だが、事情考慮の場合もあるだろう。 1ケース、1ケース、患者と家族、そして医療機関という当事者の方々の、大きな試2013/03/11
とんこ0211
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面白かった。2012/01/23