出版社内容情報
九歳で売られ、芸を磨き、史上最高値で水揚げされ、男たちに愛された芸妓さゆりの生涯。かつてなく精緻に描かれた祇園の美と真実
内容説明
さゆり十五歳、男たちを熱くする。かつてなく精緻に語られる花街祇園の華やかさ、哀しさ、そして温もり。気随がしとうて芸妓になるもんはいてへん。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ann
36
備忘録。こちら版で読んだのかな。テレビでも放映された、日本よりアメリカでの方が知名度あるらしい、さゆりさんの立ち振る舞いが綺麗だったのだけは覚えている。2016/08/27
ペルー
7
実際は2000年に読みました。読書記録が出てきたので追加。タイトルに惹かれて読んだけど、面白い本だった。実際こういう名前の芸妓はいなそうと思うけど、なんか嬉しい(なんで?笑)外国人が書いたなんて信じられない感じ。京都の人とか芸妓の事とかすごくよく書けている。ハッピーエンディングなのもすごくいい。どうなるのかな~って一気に読めちゃう。
サティ
4
さゆりの想いが伝わったのは本当に良かった。外人が書いたとは思えない。英語にも京都の言葉とかあるのかな。前に映画をしているのが気になっていたけど、見ておけばよかった。会長の目線でこの物語があっても、面白いかも。2018/03/23
かりんとー
1
初桃と豆葉がよかったなあ!もし脱走に成功していたら、不幸な人生を送ることになったんだろうな。運命の不思議。2014/10/05
ミュンヘン
1
下も面白かった。戦争を前に陸軍の調達係を旦那にしたり、なかなかままならないさゆりの人生。さらに意に沿わない人間を新しい旦那にしなければいけないとわかったとき、さゆりのとった手段。なるほどこうやって芸者は意を通すのか。そして思わぬ裏切り、さらに思わぬ方向へと転がる人生…。アメリカ人の作者がよくもこれほどまで、芸者の一人称で波乱の人生を書きつくしたもんだ。2009/08/29