出版社内容情報
維新後も龍馬の妻として生きたお龍。三味線を抱いて高杉普作の墓守を続けるうの。志士を愛した女たちの胸にくすぶる恋心の行く末
内容説明
胸にくすぶる想いは誰にも消せない―。幕末の志士を愛し、時代に翻弄された女たちの半生。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橘
31
面白かったです。幕末に生きた女性たち、強いな。維新志士や新選組に関わって、彼らが倒れた時にはぽっかりと心に穴があきますが、それぞれの結末は違えど、女性たちは強いです。中心にいることはなくても、渦には巻き込まれる。とても引き込まれた短編集でした。2016/07/13
Mark
24
幕末から明治にかけての激動の時代、女達の生き様を見せつけられたね。男達も大変だったけど、それ以上に女達の苦労や粋を感じました。2014/07/04
よっち
1
幕末動乱期に活躍した男たちの影に隠れて、なかなか話題に登ることが少ない女たちにスポットライトをあてた短編集です。「お龍」のすぐ次に佐那子が主人公の「枯野」ですからね、龍馬亡き後に残された女ふたりの悲哀、心にあいた大きな穴が、それぞれに切なかったです。2013/02/07
ジジ
1
幕末という激動の時代を生きて名を成した人と、それに寄り添い、あるいはともに走り、あるいは巻き込まれして、歴史に埋もれた人々の物語。味わいがあります。2011/01/09
ゆずこ*
0
★★2021/11/07