前日島

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前日島

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  • サイズ B6判/ページ数 541p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163185002
  • NDC分類 973
  • Cコード C0097

出版社内容情報

一六四三年、密偵中に南太平洋で難破、漂流の果てにロベルトがたどり着いたのは、美しい島の入り江にうち棄てられた無人船だった

内容説明

時代はバロック。主人公の名はロベルト。1643年、枢機卿の密命を受けて乗りこんだ船が南太平洋で難破、命からがら流れ着いたのが、美しい島の入り江にうち棄てられた無人船「ダフネ」だった。たまたま島は日付変更線上にあり、入り江を泳ぎきれば、向こうは一日前の日。あのユダだってキリストを救い出せるのだ―そこは『前日島』だから。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

79
この『前日島』の舞台となった17世紀のヨーロッパを象徴する言葉に「バロック」があるが、この「バロック」とは通説では、「いびつな真珠」を意味するポルトガル語が語源とされている。それはエーコ好みの言葉で、この舞台の中でエーコは正常な精神と感覚を欺き、あらゆる常識を疑わせ、不安と恐怖を与える迷宮を築いた。昨日と今日の狭間にある島。その島の少し東に停泊する船。船の乗員である主人公は、自由に昨日と今日を行き来できるはずなのだが、逆にそこからどこへも行けないとらわれの身でもある。彼は、それに気付いているのだろうか。2020/07/14

まえぞう

11
大航海時代、日付変更線上の島付近の難破船にたどり着いた主人公が残したとされる手記を元に再構成したという筋書きで物語が進みます。当時、大海上で緯度を決めることにはそれほど困難はなかったが、経度となると正確な時計が必要でうまくいかない。そんな状況を背景にしつつ、存在とか時間とかについての哲学的な思索が延々と続くため、付いていくのはかなり困難です。昔、フィジーを日曜の朝発って、タヒチに向かったら土曜の午後に着いて、また土曜の晩を過ごすことになったことを思い出しました。2020/09/07

sabosashi

7
(1)十五、六世紀以来、ヨーロッパは世界の分割にかかる。いわゆる大航海時代であるが、大航海の前提としては測量技術の向上にたよらざるをえなかった。とりわけ、子午線の確定であった。そのため、各国はその秘密情報のために暗躍することになる。 (2)もちろんヨーロッパといっても一枚板であるわけではなく、騙しあい、出し抜こうと努める。ヨーロッパ内部でも抗争がたえない。 (3)そんな国民国家の台頭時において、別の次元でのネットワーク、ここではイエズス会のコミュニティの圧倒的な存在感が眼をひく。 2018/10/12

α0350α

6
長かったです。ほとんど船の上なのにこんなに色々な“出来事”について語られるとは思ってませんでした。内容的に読むのにとても時間がかかりましたが、“前日島”という発想は面白かったです。2016/07/06

春ドーナツ

3
ひょんなことから、エーコ氏の小説の再読を始めている。きっと新作「プラハの墓地」(未読)に触発された為? 末尾を飾るのは「薔薇の名前」。ちょっと休憩してから取り組んでいきたい。2016/04/02

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