出版社内容情報
恋、日常に潜む恐怖、家族の絆…… 元旦に始まり「ジングルベル」で終わる大都会に生きる人々を主人公に、短編の名手が紡ぐ十五の物語
内容説明
都会の喧騒の中で人々が交叉するときドラマが生まれる。怖くて不思議で懐しい15の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
10
短編集。NHKラジオの深夜便で、本書の「置き去り」が朗読作品として取り上げられていてちょっと印象的だったので手に取った。どの作品も大都市の片隅の人間模様やら心情風景を題材に、スリラー風味で軽く味付けしたような感じ。今のような季節の深夜や早朝の眠れない時に、一作一作楽しみに読むのがベストかな。本日早朝読了。2016/08/22
青豆
3
阿刀田高さんお得意の何気無い日常の裏側に潜んでいた怪異を描く短編集。読後思わず口の端がニヤリと上がるものから、背筋がすっと寒くなるもの、あっと驚くものなど、どれも粒ぞろいの出来でさすが阿刀田高さん。短編の名手による安定した面白さが光る短編集2014/03/11
留々家
1
なんといっても読みやすい。さらっとした読み味、さらっとした「怖さ」の怪談集である。最後の「猫の贈り物」は鮮やかなオチ、これが一番好き。また機転の利く祖母とそれに驚かされる孫を描いた「偉いなあ」は、「ポリゴンショック」事件が題材のひとつ。確かに年寄りと孫の会話に流行の児童アニメの話題が出るとリアリティが段違いである。60代でポケモンのことをちゃんと調べている阿刀田先生はやっぱプロ2015/09/06
ゆりっぺ
0
1999年5月7日