出版社内容情報
元銀行員の前途を励ます会で、彼は殺害され、集まった全員がバブル時代、彼と関わっており、殺す動機があった。著者初の犯罪小説
内容説明
元銀行員殺害事件の12人の容疑者は全員アリバイがなく、彼らはバブルに踊らされた人たちばかりだった―。バブルとは一体何だったのか。衝撃の書き下ろし長篇小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takao
1
ふむ2024/09/28
ハナちゃんと一緒
1
今こんな本を改めて読む人も少ないだろう.あの頃は日本中がなぜあんな馬鹿なことになってしまっていたか、みんな必死に考えていたのだ.これが海老沢泰久の回答だった.小説としてはほとんど破綻した作りに、私は当時の誰もが覚えた熱気と怒りの反映を感じる.最後の結末さえも精一杯のカタルシスとして、どうにも遣り切れないみんなの気持ちを代弁してくれていた.アベノミクスなどといって浮かれ始めている人には改めて読み直してほしい本だと思った.2013/04/24
にっしゃん
0
図書館で借りたもの。経済蘊蓄多かったけど、そして、ミステリというには謎がないけど、文章の巧さでさらっと読了。バブルの話。株やら不動産やら、ほんとおかしい時代でしたな。2014/09/15
koishikawa85
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海老沢さんがこんな作品も書いていたということにちょっとびっくりした。ミステリーの形を借りてバブルという時代を描くのが目的だったのだろう。若干お勉強本のようになっている部分もあるが、なかなかおもしろかった。2013/10/12
ヌッコロF
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「第二部を時間かけて一所懸命読んだのに!!」…と、犯人の動機を知ってキレる人が多数いるだろな…?2013/07/30