出版社内容情報
西国の覇者たらんとして中国に君臨する大大名に仕上げたのは智将毛利元就だった。息子隆元、元春、隆景、孫輝元など毛利一族を描く
内容説明
元就、息子の隆元、元春、隆景、孫の輝元―西国に君臨した毛利三代を描く。
目次
二の丸様誘拐
陰謀の山河
騎士アンヘルの望郷
沼城の桜
老将
暁の霜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
古古古古古米そっくりおじさん・寺
65
古川薫の歴史小説に少しはまっている。面白い。戦国時代の毛利家スキャンダル短篇集という感じ。「三矢の訓」「百万一心」の毛利家は実は一枚岩ではない。微妙なる人間関係を孕んでいたのだ。まず歴史推理『二の丸様誘拐』、副題に「毛利輝元の犯罪」とある様に、輝元(36歳時)が家来の妻(15歳!)に横恋慕し、奪って夫を殺した伝説の検証。『陰謀の山河』は毛利秀元を主人公にした佐野道可事件。どちらも輝元の不甲斐無さが目立つ。『騎士アンヘルの望郷』はスペインの騎士がザビエルと来日したという偽史っぽい歴史秘話。(続く)2015/09/05
Ryuji
1
★★★
タケ
1
元就がどれだけ隆元に執着していたかよくわかりました。