出版社内容情報
一八〇三年、常陸にＵＦＯ出現。巨大な光の円盤の舟から異様な服を着た婦人が出て来た──虚ろ舟飛来記に心血を注ぐ馬琴と倅宗伯
内容説明
享和三年、常陸国にＵＦＯが出現！滝沢馬琴父子と空飛ぶ円盤の未知との遭遇。
感想・レビュー
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印度 洋一郎
1
八犬伝で知られる滝沢馬琴と息子の宗伯を主人公に、江戸時代のＵＦＯ目撃譚ではないかと言われる「うつろ舟の蛮女」と八犬伝執筆の顛末を語る一種のファンタジー小説。人気作家なのに人生が不遇で世をすねているところのある馬琴や、その病弱で一途な息子の宗伯との屈折した親子関係が読んでいて色々と考えさせられてしまった。只、フォーマットは普通に時代小説なのに、何気に幽霊や宇宙人が登場するので不思議な読後感。ちょうど、Ｍ・ナイト・シャマランの映画みたい。2010/07/22
