胸の香り

胸の香り

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163163000
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

人それぞれに、隠れたドラマと涙がある。われわれの隣人たちが抱えている様々な人生を陰翳深く描いて、そくそくと胸をうつ短編集

内容説明

男と女、母と子、人それぞれの愛憎と喜び、悲しみを見事に結晶させた七つの短篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

162
こちら読メで知った作品です。さすが宮本先生の作品で、素晴らしく完成度の高い短編集となっています。家族をテーマにしたり、不倫を扱ったりと様々な内容の話が7編おさめられており、どの作品も読み始めて間もなく、その世界にすいこまれていきます。一見地味な作風のイメージであり、なかなか手が出ない作家さんではありましたが、文章の質の高さはやはりさすがです。こういう作品をじっくりと読み重ねていけるコトが読書の醍醐味なのかもしれません。他にも素晴らしい作品を多数書かれている作家さんなので、ぜひ他の作品も読んでみようかなと。2021/10/19

あつひめ

89
短いに人の人生を紡ぎだす技術。長編では見られない簡潔で尚且つ深い感情を見出すことができる7編。手短に宮本ワールドに浸りたいときにはもってこいの短編集かもしれない。短編はクドクドしていないところがいい。やはり、タイトル作品は、じんわりと謎を解くような・・・導かれるような気持ちで読んだ。が、しかし・・・やっぱり男なんだなぁというオチがあるのには苦笑した。もうしばらくは宮本ワールドに浸りたい気もする。2013/11/04

ゆみねこ

22
7編の短編からなる。「月に浮かぶ」「舟を焼く」を読み終えた時点で不倫もの苦手な自分には向かないかもと思ったものの、全編読了。「胸の香り」は長編の「にぎやかな天地」のベースになったのかなと思わせるような舞台設定。やはり7編の中では表題作でもあるこの作品が好きだ。宮本さんの作品は長編がいいなと改めて思った。2012/09/23

yajimayajiuma

8
登場人物は年配者が多く、そのせいか全体的にくたびれて乾いたような質感が漂う。それなりに汚い言葉も出てくるし、結構な作品で不倫しているしで、ロマンチックな感じや美しさは微塵もない。しかし、下品な印象かというとそんなこともなく、しんみりとした哀愁を感じられる。表題作や「しぐれ屋の歴史」「深海魚を釣る」等、結構なドラマがあるのに明確な結論を出さず、余韻を残すような終わり方が印象的だった。「しぐれ屋…」が顕著だが、回想を使いがちな上に登場人物もそこそこ多く、少し混乱した話もあった。読点が妙に多いのもやや気になる。2025/03/02

風祭

4
面白かった。最初から3本目までは不倫でうんざりしたが、それ以降は良かった。最後の作品が好き。2018/09/03

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