出版社内容情報
生きのびることは、案外、難しい──。ある老人が仕掛けた十億円の贈与騒ぎ。贈与候補者たちは、ひと月の生存を義務づけられたが
内容説明
人間は、存外簡単に死ぬものです―。「あなたに10億円さしあげます」課せられた条件はただひとつ―1ヵ月間生存すること。そして、三人の熱い夏(サバイバルゲーム)は始まった。満票を獲得したデビュー作登場。第13回サントリーミステリー大賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペトロトキシン
12
1ヵ月生き延びたら10億円。非常に読みたくなってくる設定ですが、読み終わった瞬間に思ってしまった事があります。そんな目的なんだったら、10億円使って何とかすれば直接的に救出できるんじゃないの?2014/05/31
あーさー
1
「8月1日から31日まで生きていられれば、10億円差し上げます」という新聞広告が載ったことから始まるミステリー。ハデな仕掛けを弄する、まさしく「劇場型」といった趣で面白かったものの、“コレのために、そこまでのことをするかねぇ”という感がありました。ラストは嫌いじゃないですが。2022/10/11
ユウユウ
0
―「1ヶ月生き延びたら10億円あげます」あなたならこの募集に応募しますか?―色々と粗は感じるものの、伏線しかり、背景しかり意欲十分さが伝わります。唸らされながら一気読みでした。ラストがいい。読者数が少ないのがもったいない。
陽
0
老人が10億円を抽選で3人に贈与するその募集記事が新聞に載ったことが始まりで、鋭い展開が読んでいて面白い。俺のような小心者はたとえ100万円でも怖くて持ち歩くことはしたくないものだよな。宝くじが高額当選しても、それが他人に知られる予想に恐怖するよな。人はそんな精神状態では生きた心地もしないかもしれなよな。2015/04/15
絵具巻
0
文京区立真砂図書館で借りました。2014/10/28