君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)〈下巻〉―与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯

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君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟(コクリコ)〈下巻〉―与謝野鉄幹・晶子夫妻の生涯

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  • サイズ B6判/ページ数 410p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784163160207
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

名声が逆転した夫婦が葛藤の末にゆきついた"婦唱夫随"。鉄幹の偉大な"濡れ落葉"人生を通して夫婦のありようを問う長篇伝記小説

内容説明

名声が逆転しながら、なお妻の才を認める鉄幹。葛藤の末、夫婦がたどり着いた晩年の愛の形。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MIHOLO

13
上巻よりのめり込めた。鉄幹がしょうがない人なのは相変わらずだけど、晶子さんの情熱がすごい。そしてこの夫婦を支援し続けた小林さんは、なんて人格者だったんだろう。渡辺淳一さんにしてはお色気少な目に書いたんだろうし、たまにサービス部分もあったけど。それにしても激動の時代を生き抜かれたんだな、歴史的に不勉強な事もあり、わからない所もあったけど、余計興味がわいたから、色々調べてみたい。2017/03/24

おけいさん

4
与謝野晶子とは、なんとすごいエネルギーの塊のような人だろう! 「ただ、行けばいいのだ」……行けないということを考えていたところから、まず行くということを前提に考える。 たくさんの小さな子どもたちを置いて、言葉もわからないのに、一人でシベリア鉄道に乗って、夫のいるパリへ向かう。その行動力の源はこういった前向きな考え方から来る。自分には出来ると思わないけど、憧れではある。2015/10/17

無謀庵

2
上巻であれだけ華やかに好き勝手やった寛(鉄幹)が失速し、晶子の猛烈な文筆と生活が繰り広げられる下巻。晶子の力強いとかたくましいでは足りない生き様も惚れ惚れするし、寛の最後には静かに晶子の後ろに退くような変化もまた寂しくも温かい。いやまったく、渡辺淳一という人に失楽園的なイメージしかなかったのは我ながら目が節穴だった。2014/08/07

1
上巻での力関係が下巻では逆転・・なのに、晶子が鉄幹を愛し続けるのがカッコイイ。あれほどの創作&金策活動しつつ晶子が11人子供を産んだなんて!鉄幹への激烈な愛情は生涯3回、最初と仏蘭西行きで離れた時、死んだ時。最愛の夫の死後の光が少し見えた。平塚らいてうとの争いでは理屈では負けても愛することでは晶子が上、という渡辺氏の観方がおもしろい。地元に晶子の石碑があるが文中の行程では出てこなかった。調べてみよう。https://iizakaumare.blog.fc2.com/blog-entry-51.html2019/07/31

ペインター

0
渡辺淳一の文芸評論がいい。晶子と鉄幹の地位が逆転していくところが面白い。2015/09/14

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