出版社内容情報
一九一三年、内線の続くメキシコ・チワワ州に下級官吏の灘健吉が派遣された。移民の集団移動を図る中、周囲の人々が謎の死を遂げる
内容説明
1914年、内戦の続くメキシコで、革明軍の指導者パンチョ・ビリャと渡りあった日本人青年がいた。彼の周辺で謎の死を遂げる者が一人、また一人…。―第12回サントリーミステリー大賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
レアル
61
日本からメキシコへ移民した人達の為に、1914年に若い下級外交官が命をかけて奔走したという、実在のモデルを絡めた歴史ミステリーもの。移民問題はどこでも同じような問題が起こりうるが、ここメキシコでもメキシコ革命の最中にも実に多くの問題が勃発。様々な歴史的資料を基に書かれていて、歴史に疎い私にとっては面白かったし、それ以上に良い勉強になった。ただミステリーとしては少し物足りないかな。。とはいえ、こちら「第12回サントリーミステリー大賞」を受賞している。その巻末の賞の選評者のコメントもなかなか面白い!2015/06/25
depo
2
図書館リサイクル本。他の人のレビューを読むと、ドラマがあったようだ。見てみたかった。2021/12/19
積読本消化中
2
ちょうど100年前、1914年のメキシコが舞台。2013/10/10
真中優津樹
1
何年も前に姉から借りっぱなしだったのを漸く読んだ。意外に面白かった。ドラマでは灘役を筒井道隆がやってんのね。ちょっと見てみたい。 メキシコ革命って全然知らないなあ。 悪魔の辞典の著者・アンブローズ・ビアスが登場するので吃驚しつつも、この人実際に失踪してるのね。灘とビアスの関係がいい。2017/09/28
Hideyuki Tetsuka
0
★★☆2016/07/27