出版社内容情報
モンゴル大草原を、愛人を追って女が駆ける。遊牧民の勇者の鮮烈な愛と、草原の民の苛烈な生を描いて感動を呼ぶ、異色の傑作小説
内容説明
モンゴル大草原の一点で、さすらう女と孤独な男、母のない子が出会う。
感想・レビュー
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母をなくした子馬と子をなくした母馬をくっつけようとする努力を中心に、少女・その父・彼の昔の愛人の3人の思いや回想が行きつ戻りつしながら叙述されている。 トゥヴァ民族の伝統的な暮らしと、自然と共に生きるという事――恵みには心から感謝し、儘ならぬときには怒りつつもどうにかする強かさや汚さを率直に描いている。匂いや手触りをも感じさせる骨太な作品。 ★★★★☆2023/02/10
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