出版社内容情報
出世のためには手段を選ばぬ男、父親の殺人現場を見た男、映画スターをゆする男──三人の警官を通して描く<暗黒のロス>'50年代
内容説明
賄賂、密告、拷問、虐殺…あらゆる悪行を身にまとって、50年代暗黒絵図を織りなすロス市警のタフな面々。血塗られたクリスマスからナイト・アウルの虐殺へ、血まみれのLA50年代ふたつの大事件。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆのん
60
【暗黒のL.A四部作】【ガーディアン1000冊】L.Aの警察官って…。日本では考えられない程の堕落ぶり。それぞれの秘密や孤独、苦悩を抱えている3人の警察官の今後が楽しみ。早速下巻へ。2312019/08/05
背古巣
25
上巻最後の方で物語が急展開したのにびっくり。とにかく登場人物が多い。なので、内容がいまいちつかめないでいるけど、それでも面白い。エクスリーのような善良な警官がいてほっとするけど、私的にキャラクターに魅力を感じるのはジャックとホワイトだなー。これからどうなるのか全く予想がつかないけど、下巻に行きます。2017/07/16
pokuta
3
映画は何度も見ているが本は始めて。3人の刑事が主要登場人物であるが上巻では各々が独立して動いている。映画ではナイト・アウルでステランズランドが殺されて、バズ・ミークスは腐乱死体で発見されていたような気がする。映画を観ているので話の展開はわかるが、本だけだとこの3人は一体何をしているんだろう・・ってことになりかねない。特にバド・ホワイト。はたして下巻ではどのような展開になるか。映画とは別物と考えていた方が良さそうな印象。 2017/06/03
c
3
以前映画版を観たときは、「単純化し過ぎだろ」とそれ自体単純でありがちな感想を持ったが、最近改めて観ると案外面白かった。こうなると原作がどんなふうだったか、こちらも改めて確かめたくなる。なので再読。単純化というよりも、映画版とは完全に別物だった。シルエットが似ているだけで実像は全く違う。まず原作はプロローグを除けば六年間の物語であり、年代記の趣がある。小説最大の特徴であるプロットの錯綜も、作中の経過時間を考えれば当然とも言えるが、ただこれは、三人の主人公のそれぞれ独立した作品を絡め合わせたような混乱に近い。2016/01/03
kamakurasanma
0
再読する度に映画は巧いことまとめたなと感心する2012/11/06