出版社内容情報
幕末の勤王運動の大爆発の萌芽は十八世紀末に生れた。その中心的人物高山彦九郎の数々の虚像を排し、真相に丹念に迫った歴史長篇
内容説明
寛政の「奇人」といわれる高山彦九郎の、意外な実像に迫る歴史長篇小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Row_the_Punks
1
全くどんな人物か知らずに読みました。維新の英傑は、突然現れたのではなく、彦九郎や工藤平助、林子平などの思想の積み重ねの中で生まれたのだと認識しました。戒名に松陰と付くのは、後の吉田松陰と何か因果でもあるのでしょうか。。2015/05/06
鉄鍋
0
吉村昭らしい筆運び。淡々と史実を連ねる方法はどの小説を読んでも愚直に流儀は同じ。 それにしても、高山彦九郎なる人物を初めて知ったがこれほどまでに人々に多岐に渡って支えられるということは、需者としての人徳以外の何物でもない。惜しむらくは、蝦夷への渡航と尊号の道半ばという二つの志が目前で朽ち果てたという哀れさ、悲しさが残念です。この本は、小説ではなく高山彦九郎の伝記ですね。2017/07/17
半べえ (やればできる子)
0
★★2012/04/10
キミ兄
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☆☆☆☆。2009/09/01
きりだんご⭐️新潮部
0
●図書館2025/05/09
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