出版社内容情報
義理という建前ゆえに保たれるその家の暮し。貰い子の菊を迎えた娘たちの葛藤と女子の哀れを描く表題作と処女作「村芝居」など八篇
内容説明
義理という建前ゆえに保たれる“その家”。貰い子の菊を迎えた者たちの葛藤。女の哀れといじらしさを描く表題作など円熟の珠玉作品集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
万葉語り
41
彫物の最後が絶望的に報われない。水の城の瑞子さまとその祖母も報われない。読んでいて、閉塞的な状況にあまりにも無力な女性たちに、ただ時代だからということとは違う、怒りのようなものがこみあげてくる。2019-0502019/03/17
Yumikoit
2
短編集。彫物はラストが小気味よかった。あと、櫂を読み返したくなるね。2014/06/09
紺。。。
2
短編集。全体的に寂しい感じがする。「彫物」が絶望的で、結構好き。2013/09/20
まったりや
1
短編が盛りだくさん。楽しませていただきました。2011/05/23
暁
0
彫物、結局幸代は弁天背負っても報われもしなかったなあ。2010/12/23