出版社内容情報
怨念と執念の作家清張。出生の不幸を呪い世人を罵倒しながらも一大芸術境を創った魯山人。側近く見つめた偉大な二人の意外な事実
内容説明
昭和を代表する作家と美食家に師事した女流作家が若き日の悔恨を胸に綴る恩愛の記。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
go
2
図書館で発見。松本清張好きだが、この本は初めて見た。結構関わりがあった人でかなり面白かった。文章も良かった。オープンカーを運転して清張を迎えに来た着物の美女、下世話だが清張の愛人については興味がある。2022/05/06
ぱらっぱ
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松本清張、北大路魯山人の2人からいかに気に入られたかを自慢した本。清張に対してはかなり不義理や失礼なことをしても、若気の至りですますところがこの著者の本領を発揮している。 文章にかんしては素人かた思って読んでいたが、歴史小説をたくさん書いていたことを知り驚いた。2012/02/28
橘きこ
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松本清張の人柄が伺えて読んでいて楽しかった。魯山人の美食家&狂人っぷりに唖然。しかし、それに両親から愛情をもらえなかった寂しさが顕著に出ていると思う。二人を比較した著者のあとがきも胸に沁みる。2011/10/13