出版社内容情報
一万二千キロのサハラ横断、パリ=ダカ・ラリー。砂漠で死と直面しつつ、垣間見る絶対の世界。立松文学に新地平開く、純粋行動小説
内容説明
パリからダカールまで、サハラ横断12000キロ。地獄の釜に飛び込んだチーム・レッドデューンの6人。繰り返すスタック、ミスコース。襲いかかる砂嵐、ゲリラの銃弾、故障。それでも男たちは砂に、行動に、死に、欲情する。砂漠という異界の果てに、彼らは何を見いだすか。自らのパリ・ダカール・ラリー体験、最初で最後の本格小説化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カワセミ440
4
読むものが無かったので、久しぶりに書棚で目に入ったこれを。やっぱり面白いし立松さんの研ぎ澄まされた文章は美しいと思う。実体験でパリダカに出ているから、話にうそ臭さも無いように感じた。ちょっと文章/表現にしつこいところあるけどね。でも再読でも面白かった。そういえば元スバルの高岡さんはどうしてるんだろう??2018/03/29
カワセミ440
3
昔は立松和平さんの本、随分読んでたんだけど、いつから読まなくなっちゃったんだろう?パリダカとか香港北京ラリー、サファリラリーとか良く書いてた覚えはあったな。サファリを舞台とした『魂へのデッドヒート』は名作だと思う。作家でこういったクルマの事をちゃんと書けたのは立松さんと五木寛之さんくらいしか浮かばない。この『ダカールへ』も今にしてみれば名著だな。頭だけで想像して書いているだけじゃなく、実際のラリーナビとしても実績のある立松さんだからこそ書けた部分がたぶん多いんだと思う。62歳で亡くなられたのは勿体ない。2016/07/07
Yasushi Suzuki
1
この小説自体はフィクションとの事だけれど、実際にパリ・ダカール・ラリーにナビゲーターとして出場したことがあるそうで、体験したからこそ書けた作品なのだろう。小説というより、パリ・ダカ体験記として読むと良いのでは、と思った。2014/10/21
鼻毛カッター
1
一気に読了。おもしろかった。ただラスト付近の(著書がもっとも意識した)仏教的世界観が砂漠に現出したかのような演出は、あんまりうまくいってないんじゃないかと2010/04/03
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