出版社内容情報
二〇二三年、ニッポンには世界各国の難民があふれかえり、北海道にはロシア軍が──現実に材をとり日本の近未来を描く“恐怖”小説
内容説明
21世紀初頭、ニッポン列島は難民であふれかえっていた。そしてロシア人難民を守ると称して北海道をロシア軍が占領し、同じ理由で九州には中国軍が上陸していた―。日本の将来を大胆に活写する近未来小説。
感想・レビュー
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がんぞ
2
外国人労働者がまだ顕著ではない’94年刊。前半はブラジル系移民の話/北朝鮮から初め少数の密入国者があり、先方は「わが共和国の者ではない」と全面否定、ついで数万人以上の密入国者が戦力となって南大久保で暴動を起こし金融機関を襲い「少数民族自治区」を一時宣言/右翼の反撃に対し左翼勢力が「山狩はやめろ」と抗議/10万人規模の収容施設が完成間近のとき、中国の共産党政権が崩壊し難民が大量に流入。治安は崩壊し「夜間の外出は控えましょう」密入国は百万以上…中国新軍事政権は南西諸島と鹿児島県をロシアは北海道北部を保障占領…2022/09/18