出版社内容情報
人気絵師歌川国芳の弟子となった女絵師おいちは妻子持ちの彫師と恋仲になったが、その愛も終り、女絵師として生き抜く決心をする
内容説明
女絵師、手習い師匠、娘浄瑠璃、かんざし屋、料理屋の女将など、江戸の町を彩る女性たちの様々な恋愛と仕事の哀歓を描く連作短篇。
目次
恋風
男の八分
後姿
恋知らず
恋忘れ草
萌えいずる時
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
38
江戸の町で、自らの才覚で自活している独り身の女性達が主人公の6編。 皆、真面目でコツコツ頑張る人達で、騙されたり利用されたり、切ない話が多いのですが、自活出来るだけの技や才覚があって、この人達ならなんとかなるでしょうという安心感がありました。 甘えずに頑張っている人は、小説の中でも、気持ちの良いものです。2015/06/13
matsu04
13
短篇6つ。手習い師匠の萩乃、浄瑠璃のおえん、簪問屋のお紺、女絵師おいちなど、それぞれ手に職を持って独り立ちし、嫁にゆかなかった(ゆけなかった)女たち。そしてろくでもない男ども…。ううむ、どうにもやるせ無いような話ばかりである。2024/10/31
空
1
江戸で一人で生きる女達の物語。2014/09/17
ぺしみち
0
面白い2013/12/05
くふくふ
0
直木賞を取った時代もの、で読んでみた。どの女性も手に職を持ち自立して、彼女たちに関わる男はイマイチで…しっくりいかない完結でどうも消化不良。カラリと晴れた話しも欲しかったな。2025/04/13